日本人の2020年2月時点での現在習慣的に喫煙している人の割合は、17.8%で男女別にみると男性 29.0%、女性 8.1%となっています。
一昔前の喫煙率は80%以上であったことからして、極めて低い喫煙率になってきています。
1950年代以降、たばこと肺がんの因果関係を示す報告が数多く報告されるのと同時に、禁煙することで、肺がん、口腔がん、食道がん、咽頭がん、膀胱がん、子宮頸がんなどのリスクが低下するデータも示されました。
要するにこれまでの研究から、喫煙と肺がんに関係があることは間違いことなのです。
ところが喫煙率が減っているのに肺がんが増加する傾向がありますが、これは何故なのでしょうか?
タバコが要因となる肺がんは、肺門部に多く発症する"扁平上皮がん"で喫煙が原因でなるリスクは90%とのデータがあります。
近年、顕著に増えているのが"腺がん"で、このがんは喫煙との関連が少ないとされています。
腺がんの原因としては、車の排気ガス、PM2.5などの大気汚染物質などとともに女性ホルモンの関与も疑われています。
閉経の遅かった女性、それに低用量ピルを飲んでいる女性らに肺腺がんが多いことがわかってきたのです。
現実長年のヘビースモーカーなのに、がんを発症しない人も大勢います。
特に肺がんの発生は、個別の要因以外にも環境や遺伝などの要因が複雑に関与している可能性があるのです。
しかし喫煙と肺がん発症には関係があります。
禁煙は肺門部に多く発症する"扁平上皮がん"になるリスクを低下させます。
切手は1948年キューバ発行の「タバコ産業切手」の中の一枚で、キューバの葉巻が描かれています。


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