気象病とは最近認知されつつある病名で、気象・天候の変化によって症状が出現する、あるいは悪化する疾患の総称のことです。
台風が近づくと頭痛がひどくなる・雨が降ると関節が痛い・梅雨時はだるくて動くのが億劫になるという人はかなりの数になります。
その症状はその人が本来持っていた症状が天気に影響されて現れたり悪化したりします。
症状としては、頭痛、神経痛の悪化、めまい、肩こり、首痛、腰痛、眠気、耳の症状、気分の落ち込み、うつ、不安症など多種にわたります。
これらの症状は気圧の変化が引き起こします。
そしてこれらの症状を天気痛とも呼びます。
ではこの気象病は気圧がいくら下がれば起こるのでしょうか?
残念なことに気圧が低ければ低いほど頭痛が起きやすいとは言えず、平均気圧から6~10hPa低い1003~1007hPaで最も片頭痛が悪化しやすかったという報告があります。
それでは気象病を予防するにはどうすればよいのでしょうか?
気象病と深く関わりのある自律神経を整えることが必要となります。
そのためには、まず食事は必ず3食取り、十分な睡眠時間を確保する必要があります。
そして同じ時間に起床し、同じ時間に就寝するなど規則正しい生活を心がけ、ストレッチなど、ゆっくり長くできる運動をする。
湯船にゆっくりつかったりして適度に汗をかくことで予防できるあるいは症状が軽くなるとの報告があります。
気象病で病院を受診するときは、自分の症状に合わせて診療科を選ぶことです。
例えば頭痛・嘔吐・体調不良などの症状があるときは内科。
めまい・耳鳴りなどの症状があるときは耳鼻咽喉科。
自律神経失調症やうつ病の症状があるときは心療内科・精神科。
最近では「気象病外来」・「天気痛外来」の専門診療科もありますので、ネットで検索して探し出すことも可能です。
切手は1984年日本発行の「天気予報100年記念切手」で、気象衛星ひまわり2号と日本列島全体の天気図が描かれています。
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