ブラックホールは、非常に強い重力を生み出す天体であり、その重力のために引き寄せられた物質や光は、ブラックホールの中心部にある「事象の地平線」と呼ばれる領域に入ってしまうと、もう二度と脱出することができなくなるとされています。
ブラックホールは、観測が極めて困難ですが、その周りの物質の動きや放射線などから、存在を推定することができます。ブラックホールは、宇宙物理学や天文学において、重要な役割を担っています。
ブラックホールに物質が落ち込むと、その物質が熱せられてX線やガンマ線を放出するため、それらの放射を観測することでブラックホールの存在を間接的に確認することができます。
ブラックホールの形成には、いくつかの説がありますが、最も有力な説は、重い星が死んだ後にブラックホールになるというものです。
重い星が死ぬと、その核は超新星爆発を起こします。超新星爆発の際には、星の中心部にある物質が非常に高密度に凝縮され、ブラックホールが形成されます。
ブラックホールは、宇宙に数多く存在していると考えられていて、銀河の中心には、太陽の何百万倍もの質量を持つ超大質量ブラックホールが存在しています。
また、連星系の中にも、太陽の数倍から数十倍の質量を持つブラックホールが存在しています。
ブラックホールは、まだ多くの謎に包まれた天体ですが、今後の研究によって、その謎が解明されることが期待されています。
切手は1992年モルディブ発行の「宇宙の謎シリーズ」の中の一枚で、ブラックホールが描かれています。
コメント