バベルの塔は、旧約聖書の『創世記』に登場する巨大な塔で人類が天に達するほど高く建てようとしましたが、神が怒りそれまで一つであった人間の言葉を混乱させて互いに通じないようにしたために人々は工事を中止し、各地に散ったと伝えられています。
バベルの塔はメソポタミア(現イラク)南部の地域、バビロニア王国にあったとされている首都バビロンにあったバベルの塔は7階建て、高さは90メートルで、最上階には神殿があった建物です。
バベルの塔が実際に存在していたという示証拠になり得る遺跡が、バグダッド周辺地域で発見されています。
一部の研究者は紀元前6世紀のバビロンのマルドゥク神殿に築かれたエ・テメン・アン・キのジッグラト(聖塔)の遺跡と関連づけた説を提唱しています。
そこには、バベルの塔のような高い塔が築かれていた事を示す土台や、粘土板に描かれた高い塔の絵が残されています。
メソポタミアには20近くのジッグラトがあったが、中でもこのバビロンに建てらた「エ・テメン・アンキ」と呼ばれるジッグラトが、バベルの塔のモデルだと言われています。
※ジッグラトとは、日干しレンガなどを用いて作れらた聖塔です※
バベルの塔については、実在したかどうかについては多くの議論があります。
切手は2011年オーストリア発行の「古い建物切手」の中の一枚で、16世紀のブラバント公国(現在のオランダ)の画家ピーテル・ブリューゲル(父)(1525/1530~1569)の「バベルの塔」が描かれています。
コメント