ランヤウイルスは、中国東部で35人が感染した新種のウイルスです。
2018年4月~2021年8月に中国の山東省、河南省で動物由来の感染症の疑いのある患者が発見され、2022年8月に患者検体からランヤウイルス(Langya henipavirus: LayV)が検出されたと報告されました。
38℃以上の発熱および発症前1ケ月以内に動物への曝露歴があった人を対象に血液・咽頭スワブが採取され検査された結果、患者1名の咽頭スワブ由来RNAからヘニパウイルスと同じ構造を持つフルゲノム配列が得られランヤウイルス(Langya henipavirus: LayV)と命名されました。
ランヤウイルスの感染者は35名でこのうち26名ではランヤウイルス以外の共感染は確認されず、その26名の大半は農業従事者であり, 主な症状は発熱・疲労感・咳・食欲不振・筋肉痛・吐き気・頭痛・嘔吐でしたが、ヒトからヒト感染は確認されませんでした。
周辺の家畜・野生動物を調査した結果,、トガリネズミが自然宿主である可能性が高いと結論付けられました。
この新しいウイルスは、"ランヤ(狼牙)へニパウイルス"と命名されています。
このウイルスに関しては殆どわかっておらず今後の研究で明らかにされるまで待つ必要がありそうです。
国際ウイルス分類委員会(International Committee on Taxonomy of Viruses:ICTV)によりヘニパウイルス属に分類されているものは2023年時点では6種類が確認されています。
切手は2022年チャド発行の「ランヤウイルス4面小型シート」で、切手にはランヤウイルスと発生箇所の地図(左上と右下)、自然宿主のトガリネズミ(右上)、人体へのウイルスの感染箇所(左下)、シート面にはランヤウイルスと中国の国旗が描かれています。
切手は2022年チャド発行の「ランヤウイルス小型シート」で、切手にはランヤウイルスと発生箇所の地図と自然宿主のトガリネズミ、人体への影響、シート面にはランヤウイルスの色々の形と自然宿主のトガリネズミ、研究者、中国の国旗が描かれています。
上記2種類の切手はランヤウイルスが描かれた世界最初のものです。
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