イタリアのトリノにある聖ヨハネ大聖堂に保管されている聖骸布は、処刑されたイエス・キリストの遺骸を包んだ布と言われています。
イエス・キリストが処刑されて死亡してから3日後に復活するまで遺体がくるまれていて、その間に滲み出たイエス・キリストの血液や体液が染み込んだとされています。
その大きさは、縦4.41m、横1.13mの杉綾織の亜麻布で、生成りに近い象牙色の布の上に、痩せた男性の全身像(身長180cm)がネガ状に転写されているように見えます。
布上に残された全身像の痕跡から、頭を中心に縦に二つ折りにして遺骸を包んだと見られ、頭部、手首、足、脇腹部分には血痕が残っているのも確認されています。
この血痕は人間のものであり血液型もB型と証明されています。
この聖骸布は炭素年代測定により1300年前後に作られた布とされていますが、本当にイエス・キリストの遺体を包んだ布であったのかは現在でもわかっていません。
切手は2010年イタリア発行の「宗教画切手」で、切手上部には天使たちが持つトリノの聖骸布が、切手下部にはキリストの遺体を布に包む光景が描かれています。

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