山極勝三郎(1863~1930)は、ひたすらウサギの耳にコールタールを塗擦し続けるという地道な実験を助手の市川厚一(1888~1948)と共に、実に3年以上に渡って反復実験を行い、1915年にはついに人工がんの発生に成功します。当時がんの発生原因は不明で、主たる説に「刺激説 ...
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2023年10月
早すぎた発見・学説-3.早すぎた遺伝の法則の発見-
我々が学校で習った遺伝の法則は、1865年にグレゴール・ヨハン・メンデル(1822-1884)がエンドウマメを用いた植物雑種実験で得られた結果をブリュン自然協会において「植物雑種に関する実験」として発表されました。彼の実験はエンドウの種子の形や子葉、種皮の色、サヤの硬 ...
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早すぎた発見・学説-2.コペルニクスの地動説-
2023年は地動説を唱えたポーランドの天文学者ニコラウス・コペルニクス(1473~1543)生誕550年に当たります。静止した地球の周囲を太陽が回るという天動説が、紀元前から数千年に渡って信じられていました。当然のことながらキリスト教の聖書にも天動説が自然科学の常識として ...
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