2022年11月青森県でシラウオを加熱せずに食べて130人が顎口虫症になったと報道されています。
本来海水魚のシラウオには、顎口虫は寄生していないことからして今回なぜ感染したのかの詳しいことは判明していません。
それでは、顎口虫症(がっこうちゅうしょう)とは何なんでしょうか?
顎口虫と呼ばれる寄生虫によって引き起こされる病気で、これを引き起こす寄生虫としては、有棘顎口虫・剛棘顎口虫・日本顎口虫・ドロレス顎口虫などがいます。
顎口虫症は東南アジアにおいて問題になることが多く、日本において淡水魚の生食やマムシの生き血を飲むことで発症例することもあります。
海外では、魚類、爬虫類、両生類を生で食べる地域で感染の報告がされています。
顎口虫はドジョウやヤマメ、ライギョ、ナマズなどに生息していて、顎口虫が寄生している魚を、調理不十分な状態で食べることから人への感染が成立します。
予防法としては、淡水魚は刺し身で食べない、マムシなどの生き血を飲まないことが重要です。
顎口虫症では、顎口虫が寄生した先の臓器に関連しての症状が引き起こされます。
一般的には消化管内に寄生することから、吐き気や腹痛、下痢、食欲低下などといった消化器関連の症状を呈することがありますが、多くは無症状です。
顎口虫の幼虫は2~3週間ほどの経過で皮膚へと移動し、皮膚爬行は"こう症"と呼ばれる特徴的な症状を引き起こします。
皮膚の腫れやかゆみ、発赤、腫瘤などの症状を引き起こしますが、幼虫の移動に伴い皮膚病変が移動することが特徴です。
顎口虫は皮膚以外にも稀ですが眼球、脳、肺、肝臓、生殖器等にも迷入します。
眼球に寄生して視力低下や最悪の場合は失明に至ることがあります。
中枢神経系に顎口虫が寄生すれば、神経痛、麻痺、頭痛、意識低下、意識消失が起こり、最悪の場合には死亡することもあります。
顎口虫症は、アルベンダゾール、イベルメクチンといった駆虫薬を用いて治療しますが、外科的な処置を行うことで直接的に顎口虫を摘出することもあります。
切手は2022年日本発行の「江戸-東京シリーズ 第2集」の中に収められた一枚で、どじょう料理が描かれています。
切手は1998年日本発行の「国土緑化運動にちなむ郵便切手」で、清流を泳ぐヤマメが描かれています。

切手は1967年タイ発行の「魚切手」の中の一枚で、ライギョが描かれています。
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