スッポンは、爬虫綱カメ目スッポン科キョクトウスッポン属に分類されるカメで、「キョクトウスッポン」「シナスッポン」、「ニホンスッポン」の名で呼ばれることもあります。
日本国内では食用とされるのは、養殖されたスッポンです。
スッポンは栄養価が高く、滋養強壮の食材として、広く食されています。
すっぽんに含まれるアミノ酸の中のグリシンは、血栓融解を促し、すっぽん脂肪酸、不飽和脂肪酸のヘキサデセン酸やエイコサペンタエン酸は、悪玉コレステロールを除去する働きを持っています。
また、スッポンの"生き血"を滋養強壮の目的で、日本酒やワインで割り飲むこともされています。
スッポンの"生き血"を飲む場合、血液の中の寄生虫の感染に注意する必要がありますが、養殖のスッポンは、寄生虫を防ぐよう飼育されていることから問題はありませんが、野生のスッポンは危険ですから、絶対に"生き血"は飲まないことです。
野生のスッポンの"生き血"からは、「マンソン孤虫」と呼ばれる寄生虫が感染することがあります。
「マンソン孤虫」は、人に感染すると皮膚の下で増殖することから、感染した場所の皮膚の膨隆が見られ、更には各種臓器を破壊することから、嘔吐、下痢、腹痛、胸痛などのさまざまな症状が現れます。
「マンソン孤虫」の治療法は、現在でも存在しないことから、感染した皮膚の下から寄生虫を手術で摘出する手段しか無く、いくら摘出しても完全に排除できないことから、最終的には死に至る怖い寄生虫感染症です
「マンソン孤虫」に感染すれば、致死率は100%ということですから、注意が必要です。
切手は1966年北ベトナム発行「爬虫類切手」の中の一枚で、ニホンスッポンが描かれています。
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