結核はかつては不治の病として恐れられ"亡国病"と呼ばれていました。
日本においては明治時代から昭和20年代までの長い間、「国民病」・「亡国病」と恐れられてきました。
結核菌は、ドイツ人医師で「近代細菌学の開祖(細菌学の父)」と称されるロベルト・コッホ(1843~1910)によって1882年に発見された細菌で、結核はこの菌によって引き起こされる慢性感染症です。
結核は太古より存在する病気として知られ、中国・インド・ギリシャ・メソポタミアなど、文字を有した文明の様々な記録に見ることが出来ます。
このことからして結核は有史以来人類社会に蔓延した感染症であったことが確認できます。
現在で特に、アフリカやアジア等の蔓延国において、結核は深刻な健康問題であり、国の成長・発展への大きな障害になっています。
日本国内においても現在の治療薬では効かない結核の増加が危惧され決して他人事ではありません。
2021年日本の新規患者数が人口10万人あたり9.2人となり、世界保健機関が低蔓延国の基準の10人以下となり、やっと欧米先進国並みの低蔓延国の仲間入りをしました。
ちなみに訪米先進国の人口10万人あたりの患者数は、
フランス8.2、イギリス6.6、イタリア、6.6、カナダ5.9、ドイツ5.2、米国2.4で、日本はやっと仲間入りを辛うじて出来た状態です。
結核制圧には手を緩めることなく十分な検査体制・治療体制が必要となります。
切手は1982年ジブチ発行の「結核菌発見100年記念切手」で、結核菌発見者のロベルト・コッホの肖像と彼の愛用の顕微鏡、そして顕微鏡下の結核菌(赤色に染まったもの)が描かれています。
切手は1982年ジブチ発行の「結核菌発見100年記念切手」で、結核菌発見者のロベルト・コッホの肖像と彼の愛用の顕微鏡、そして顕微鏡下の結核菌(赤色に染まったもの)が描かれています。
切手は2011年マケドニア発行の「結核撲滅/エイズ撲滅切手」の中の一枚で、ルーペの中に結核菌に感染した肺が描かれています。
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