インゲンマメには緑色の若いマメを天ぷらや胡麻和え、バター炒め、サラダなどにして食べる「さやいんげん(軟莢種)」と、完熟したマメを煮豆や甘納豆、きんとんなどに利用する硬莢種とがあります。

生の豆は腸の粘膜に炎症を引き起こし、食後2~4時間で急激な下痢、嘔吐、腹痛を引き起こします。

2006年5月6日、TBSテレビで放送された『ぴーかんバディ!』で、白インゲン豆を3分間炒ってから粉にして、ご飯にまぶして食べるダイエット法を紹介し、それを実践した視聴者が激しい嘔吐や下痢などの健康被害が全国で発生したことで多くの人にインゲンマメの怖さを知ることになりました。

※白インゲン豆の「大福豆」フライパンで約3分間炒って加熱調理しスタッフなどに実際に食べさせ問題が無いことを確認していますが、同じく白インゲン豆として販売されている「白花豆」ではフィトヘマグルチニンが多量に含まれ同様の調理法では不活性化出来なかったことから中毒が発生しています※

4~5粒のナマの豆を食べると危険な状態となります。

この毒の成分は、レクチンの一種のフィトヘマグルチニンです。

80℃超える温度で10~20分加熱すれば毒性はなくなります。

しかし80℃以下の温度での不十分な加熱では逆に毒性が5倍に増加すると言われています。

切手は2006年米国発行の「南北アメリカの作物切手」の中の一枚で、インゲンマメが描かれています。


インゲンマメ.米国.2006