ルクセンブルクの礎となる要塞を築いたとされるジークフリード伯爵は、狩の途中アルゼット渓谷で歌声の美しい美女メルジーナと出会い人目で気に入り妻に迎えました。
メルジーナは結婚の条件として「この地を離れないこと」、「週に一日、自分を独りにし決して干渉しないこと」を伯爵に約束させます。
幸せに暮らしていた二人でしたが、ある日ジークフリードは好奇心を押さえきれずに鍵穴からメルジーナの部屋を覗き見て、彼女が人魚であったことを知ります。
これを見られたことに気づいたメルジーナは、恥ずかしさのあまり窓からアルゼット川に身投げし、二度と伯爵の前に姿を現しませんでした。
今でもメルジーナは7年に1度姿を現し、誰かがアルゼット川から救い出してくれるのを待っているそうです。
切手は1997年ルクセンブルグ発行の「ヨーロッパ切手賢者と伝説」で、美しいメルシーナが描かれています。

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