人魚(マーメイド)伝説は世界各地に伝わっています。

人魚は、人間と魚類の特徴を兼ねそなえ、水中に生息するとされる伝説の生物です。

ローレライは、ドイツのラインラントのプファルツ州のライン川流域の町ザンクト・ゴアールスハウゼン近くにある水面から130mほど突き出た岩山です。

岩山にたたずむ美しい少女が歌いかける美しい歌声に聴き惚れて船頭が舵を取りそこねて、舟が川の渦の中に飲み込まれてしまうという伝承からローレライ伝説が生まれた。

ローレライ(Die Lorelei)は、ドイツの作曲家フリードリヒ・ジルヒャー(1789~1860)による1838年作曲のドイツ歌曲で有名です。

また歌詞はドイツの著名な詩人ハインリッヒ・ハイネ(1797~1856)による詩集『歌の本』の『帰郷』の二番目の詩が用いられています。

『ローレライ』はハイネの詩集とジルヒャーの曲で一躍知られるようになりました。

ビルジャーのドイツ語の『ローレライ』は以下から視聴できます。


日本では明治42年の『女声唱歌』に掲載された近藤朔風(1880~1915)による訳詞が有名で広く知られています。

その一部を紹介します。

なじかは知らねど心わびて
昔のつたえはそぞろ身にしむ
さびしく暮れゆくラインのながれ
いりひに山々あかくはゆる

日本語の『ローレライ』は以下から視聴できます。


切手は2020年ドイツ発行の「ドイツの伝説切手」で、ラインの風景とともにローレライが描かれています。


ローレライ.2020.ドイツ


切手は1989年ドイツ発行の「ジルヒャーの生誕200年記念切手」で、ビルジャーの横顔のシルエットと共にハイネの詩とジルヒャー作曲のローレライの楽譜が描かれています。



ローラス楽譜.ドイツ.1989



切手は2001年イスラエル発行の「歴史的人物切手」の中の一枚で、ハイネが描かれています。



ハイネ.イスラエル.2001