ミイラは、中世ヨーロッパにおいて万病に効果があると信じられていたことからミイラを粉末にして薬として服用していました。
日本においても江戸時代の本草学者、儒学者の貝原益軒(1630~1714)が1709年に著した『大和草本』の中にミイラの項目が見られ、万能薬として利用されていたことが伺われます。
なぜミイラが薬に使われるようになったのかは、専門家も首を傾げています。
特に中世ヨーロッパでは、防腐処理を施された遺体に超自然的な癒しの力があると信じられ、古代世界で癒し効果があるとされた瀝青(れきせい)がミイラに含まれていると誤解されたためだと指摘する学者もいます。
兎に角ミイラは万能薬として需要があったことから、多くが盗掘されて薬とし使用されました。
このためミイラ不足からニセのミイラも多く作られ、闇の業者はボロ儲けしたとも伝えられています。
当然のことながらミイラの薬は気止めに過ぎず効果は無かったと専門家は分析しています。
要するに『効くと思えば効くのです』なのでしょう。
切手は2008年ギニア発行の「エジプト文明小型シート」で、シート面にギザのピラミット・スフインクスとともにミイラ作りが描かれています。
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