20世紀の医学の発展に極めて大きく貢献したもののひとつに「輸血」があります。

初期の輸血は人から人への直接輸血でしたが、血液保存液の発見により、血液を保存しておき、必要な時に輸血する方法が取れるようになり、輸血が頻繁に行われるようになりました。

1914年ベルギーのアルベルト・フスティン(1882~1967)が、血液の凝固を防止するために、少量のクエン酸ソーダを使用して、動物実験で無害であることを証明し、クエン酸ソーダにブドウ糖を加える事により、血液を一時的に保存出来ることを発表して、人への輸血を行い成功しました。

「保存血液」の輸血の幕開けです。

この血液保存液の発見により人から人への直接輸血は行われなくなり、血液を採血後4~6℃で保存後必要なときに輸血が可能となりました。

切手は2017年ベルギー発行の「医学の進歩切手」の中の一枚で、血液を表す赤い水滴、クエン酸ナトリウムの構造式、保存血液とともに右上ににフスティンの肖像が描かれています。


フスティン.ベルギー.2107


切手は1956年インドネシア発行の「赤十字切手」の中の一枚で、保存血液が描かれています。



保存血液.インドネシア.1956


切手は1964年アフガニスタン発行の「赤新月切手」で、保存血液が描かれています。



保存血液.アフガニスタン.1964