瀉血によって多くの命が失われていますが、その中で瀉血によって死亡した著名な犠牲者を取り上げてみました。
・モリエール(1622~73)
フランスの劇作家で俳優のモリエールは肺結核の治療にl日に4回も潟血を受けるが効果なく死亡しています。
モリエール作品には潟血療法を皮肉つた場面が多く登場します。
切手は1973年モナコ発行の「モリエール死去300年記念切手」で、彼の肖像の下には彼の作品の戯曲『気に病む男』の一場面が描かれています。


・モーツアルト(1756~1791)
1791年8月、病を患っていた35歳のヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは、体重の減少、貧血、頭痛、湿疹などの症状に悩まされ、やがて11月になるとベッドから起き上がれなくなり、激しい嘔吐発作、下痢、関節炎、手足のむくみのため、作曲を続けることは不可能な状態にまで悪化しました。
モーツアルトを診た医師たちは、1週間になんと2リットルもの血液を抜いたとされています。
モーツアルトも瀉血によって死亡したと考えられます。
切手は2006年ハンガリー発行の「モーツァルト生誕250年記念切手」で、モーツァルトの肖像(左)とオペラ『フィガロ結婚』の楽譜にとまって歌うナイチンゲール(右)が描かれてます。
・マリー・アントワネット(1755~1793)
1978年彼女は宮廷の人々が大勢見守る中で無事出産したあと、部屋の暑さとストレスによって失神してしまいます。
彼女を回復させるために瀉血を行い、瀉血のおかげて回復したとされていますが、実際は血管を切られた痛みからか一時的に気がついたとされてます。
切手は1971年チャド発行の「絵画切手」の中の一枚で、ジャン・バティスト・シャルパンティエの描いたマリー・アントワネットが描かれています。

・チャールズ2世(1630~1685)
1685年ひげを剃っていたときに発作で倒れ、治療として頻回の瀉血を繰り返し、ほぼ失血状態で死亡した。
切手は2010年セントヘレナ発行の「チャールズ2世の復活350周年記念切手」の中の一枚で、チャールズ2世が描かれています。


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