ギリシア時代の医師で「医学の父」、「医聖」と呼 ばれているヒポクラテス(B.C.460?~377)は 、体液の不調和から病気になることから、この体液の不調和を治すために潟血療法を行いましたが、老人、子供、妊婦には細心の注意を払いつつ行っていました。
ローマ時代の名医ガレノス(130~ 201?)も 、盛んに潟血療法を行いましたが潟血療法の際には血液の採血量に注意するよう忠告しています。
また、中世アラビア医学の名医ラーゼス(350?~ 923?)は、病気の治療にすすんで潟血を行つた。
さらに聴診器および聴診法の発明者 であるフランスの大家ラエンネック(1781~ 1826)は 、肺結核の治療法として喀血を防止するには潟血が最善の方法だとして盛んに行つた。
近代医学の確立とともに、大量の血液を無条件に抜き取る潟血療法は大部分の病気にとつて悪影響をおよぼすと批判されるようになり次第に行われなくなり、逆に血液を体内に注入する輸血療法へと流れは変化して行くことになります。
切手は1979年ギリシャ発行の「ヒポクラテス財団落成記念切手」で、ヒポクラテスの像とヒポクラテスの誓いの文章が描かれています。
切手は1996年ギリシャ発行の「国際医療オリンピック記念切手」の中の一枚で、ガレノスの肖像が描かれています。
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