瀉血(しゃけつ)とは、人体の血液を外部に排出させることで症状の改善を求める治療法です。

潟血は人類最古の治療法のひとつで、病気は体液の調和が崩れるために起こるので、体液の不調和が発生すると血液が腐敗する、そのために体内より腐敗した血液を抜き取る必要があるという考えから盛んに行われました。

紀元前5000年頃の古代メソポタミアでは、「動脈血は明るく昼間の血」、「静脈血は暗い夜の血」と考えられていて、その暗い夜の血を取り除くために潟血を行つた記録が存在しています。

また紀元前400年頃のアテネの遺跡から外科の道具と潟血に使用する道具が並んで彫刻されたレリーフが発見されています。

潟血には血管を直接傷つけ血液を抜く刺絡法と、ヒルなどを使つて皮膚から血液を吸い出す吸角法がありました。

切手は1977年ギリシャ発行の「国際リウマチ年記念切手」の中の一枚で、古代ギリシャの壺に描かれた瀉血の光景を描いています。



瀉血.ギリシャ.1977