1877年ドイツのポール・エールリッヒ(1854~1915)は、オレンジG、酸性フクシン、メチル緑を組み合わせた三価酸染色という血液染色法を創意します。
そして白血球の染色を初めて行った人物でもあります。
彼の染色法の画期的なところは、従来の湿性標本から乾燥固定標本を用いたことです。
そして彼は白血球には、好中球・好酸球・好塩基球とそれぞれ異なった性質で異なる染色性の顆粒があることを証明しています。
エールリッヒの血液染色法により、初めて白血球の分類が可能となり種々の感染症に対する生体防御に果たす白血球の重要かつ不思議な役割を解明するのに大きく貢献することになります。
彼の血液染色法は、血液形態学の幕開けとなり、現在まで続いています。
そのことから彼は血液形態学の創始者または近代血液学の父と呼ばれています。
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