ペニシリンを発見したフレミング自身は、ペニシリンの精製には成功しませんでしたが、ペニシリンが発見されてから10年が経った1940年、フレミングの論文を読んだハワード・フローリー(1898~1968)とエルンスト・ボリス・チェーン(1906~1979)の二人の生化学者が、ペニシリンを精製し効果的な製剤にする方法の開発に成功します。

彼らの研究により、第二次世界大戦中には、ペニシリンは薬剤として大量生産できるようになり、ペニシリン発見の真の価値が改めて再認識されることになったことから、「ペニシリンの再発見」とも呼ばれています。

この「再発見」がきっかけとなって、フレミングは1944年にペニシリン発見の業績によりナイトに叙せられ、更に1945年にはフレミング、フローリーおよびチェーンはノーベル生理学・医学賞を共同受賞します。

切手は1994年スペイン領アンドラ発行の「ヨーロッパ切手発見と発明」で、フレミングの肖像とともにペニシリンの立体図が描かれています。


ペニシリン立体図.スペイン領アンドラ.1994


切手は1995年オーストラリア発行の切手でフローリーの肖像とシャーレに生えた青カビそしてペニシリンの結晶が描かれています。



フローリー.1995.オーストラリア


切手は2020年ギニア発行の「アレキサンダー・フレミング小型シート」で、切手とシート面には研教室のフレミングが描かれ、シート面上部にはペニシリンの構造式が描かれています。



研究室のフレミングとペニシリン構造式