口または鼻から内視鏡(ビデオスコープ)を挿入して、食道、胃、十二指腸を観察し、異常の有無および病気を発見・診断し、適切な治療方針を決定するために行われる検査です。
一般的には胃カメラと呼ばれています。
多くの人は胃カメラ検査を苦手としています。
最初の喉が最大の難所となります。
経口内視鏡検査は、内視鏡挿入時に喉の嘔吐反射作用でオエッとくる感じ・つらい・苦しいなどのイメージがあることから、細径内視鏡を用いて鼻から内視鏡を挿入して検査をすることも可能です、この場合検査中の苦痛、嘔吐反射が少なく、楽な検査とされています。
経鼻内視鏡検査は、経口内視鏡検査で一般的に使用されている外径8~9mm程度の内視鏡と比べ直径5-6mmと細いことから、画質や処置性能がやや劣るため、より精密な検査や治療を行う際には、ハイビジョン観察や高度な治療ができる内視鏡を用いて経口挿入による内視鏡検査が行われます。
最近の経鼻内視鏡はほぼ改良がすすみ、通常径経口内視鏡と同様なスペックを装備しています。
経鼻内視鏡と経口内視鏡はそれぞれにメリットとデメリットの双方をを持ち合わせていますから、担当医とよく相談し、どちらの検査を受けるべきかをご自身で決められることです。
【一言追加】
いくら胃カメラが細くなっても胃カメラを楽に挿入する技術がなければ全く意味がありません。
下手くそな医師に検査を受けると大変です!!
受ける人にとって楽に受けられるかどうかは、胃カメラの細さではなく検査する医師の技術力にかかっています。
次に意識下鎮静法とも呼ばれ、鎮静剤を静脈注射する方法についての注意です。
鎮静剤で「半分眠った状態」での検査が可能なんですが、これは全身麻酔ではなくまったく苦しくない」のではなくて「苦しかったことを覚えていない」ということなんです。
寝ている時間は5~60分程度と、人によりバラツキがあります。
意識下鎮静法には、気をつけなければならないことがあります、それは鎮静剤の量を多くすると、検査自体は楽に受けることが出来るようになりますが、検査後のふらつきや覚醒不良が起こることがあり、転倒・呼吸抑制などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
最悪の場合、呼吸が止まってしまうことも経験されていますから、使用経験が乏しい医師が鎮静剤を大量に使用すると「危ない」検査になってしまうということを頭に入れておいて下さい。。
切手は2002年タイ発行の「世界消化器医学会議記念切手」で、人体解剖図とともに胃カメラ検査を実施している光景が描かれています。

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