がんのことを英語でキャンサー(cancer)ドイツ語では、クレーブス(krebs)と言います。
キャンサー、クレーブス共にカニという意味です。
最初に癌をカニにたとえたのは、古代ギリシアの医師で、「医学の祖」、「医学の父」と称されているヒポクラテス(紀元前460頃~紀元前375頃 )だとされています。
乳がんは体の表面から判別可能ながんのために、紀元前の古代ギリシアでは、すでに乳がんの外科的治療が行われていました。
乳がんの部分が周りの組織に浸潤している様子が、手足を伸ばしたカニのように見えたこと、あるいは皮膚に引き攣れを起こすため、これがちょうどカニの甲羅のように見えるので「カニ」と言われるようになったという2つの説があります。
ヒポクラテスは、乳がんのことを記載してカルキノス(karkinos)という言葉を残してます。
カルキノスは、ギリシャ語でカニを意味しています。
1804年日本日本で最初に全身麻酔下で乳がんの手術をした花岡青洲(1760~1835)は、その手術所見の中に乳がんが岩のように硬いことから乳岩と表記しています。
華岡青洲は世界で初めて全身麻酔を用いた乳癌手術を成功させた人物です。
欧米で初めて全身麻酔が行われたのは、華岡青洲の手術の成功から約40年も後になります。
切手は1970年国連発行の「対がん運動切手」で、がんの象徴の巨大なカニと戦う裸の男性を描いてがんとの戦いを表現しています。
切手は1965年ニジェール発行の「対がん運動切手」で、がんを表すカニを握りつぶす図案を描き対がん運動を表現しています。
切手は1966年コンゴ共和国発行の「国際がん会議東京開催記念切手」で、がんを表すカニ顕微鏡、カニに照射される光、蟹の足を切るハサミを描いてがん征圧を表現しています。
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