赤十字のマークをデザインなどに使用すると法律違反になることがあります、このことをご存知でしたか?

「ジュネーブ条約」と「赤十字の標章及び名称等の使用の制限に関する法律」によって、赤十字のマークは正当な理由なく使ってはいけないとされているのです。

当然のことながら違反すると処罰されます。

赤十字のマークは、赤い十字・赤新月・レッドクリスタルがあり、いずれもその使用は法律で定められています。

日本の場合赤十字のマークは、病院や医療を表すマークではなく、このマークを使えるのは赤十字社と自衛隊の衛生部隊などと法律で定められた組織だけです。

従って一般病院、薬局、商品(救急箱、衣服、かばん、パンフレット)などに使用することは法律で禁止されています。

当然のことながら赤十字マークに類似したマークも使用が制限されています。

赤十字マークに類似したマークとは、"人が見てこれは赤十字のマークかな?"と思われるようなマークは赤十字マークに類似したマークとなるのです。

要するに赤色以外の色を使用した赤十字マークや十字が傾いている、十字の長さや形が異なるようにして図案化されたものも類似となり使用はできません。

多くの人が上記のことを知らずに使用している場合゛多くあるのが現実です。

例外的に、国民体育大会や高校総体の応急救護所といった場合に限定してあらかじめマーク使用の申請を受けて日本赤十字社が許可を出す場合もあります。


切手は1969年チェコスロバキア発行の「チェコスロバキア赤十字社創設50周年記念切手」で、多くの赤十字マークが描かれています。



赤十字マーク.チェコスロバキア.1969


切手は1988年ドイツ発行の「赤十字切手」で、不揃いの方形による赤十字マークが描かれています。




不揃いの方形の赤十字.ドイツ1988



切手は2007年クロアチア発行の「赤十字切手」で、左から赤十字・赤新月・.レッドクリスタルが描かれ、その上に承認された年が記載されています。



赤十字マーク三種.クロアチア.2007