ジャガイモを長い間放置しておくと芽が生えてきますが、このジャガイモの芽には毒があります。

ジャガイモの芽には天然の毒であるソラニンやチャコニンが多く含まれていて、ソラニンやチャコニンはグリコアルカロイドという成分の一種で、どちらも一定量以上摂取することで腹痛などの食中毒症状を引き起こします。

致死量は体重1kgあたりソラニン、チャコニン3~6mgとされ、体重50kgの場合だと150~300mgと言われています。

ソラニンとチャコニンは水につけたり茹でたりすることで成分が水に溶け出し、中毒発症の可能性は多少減りますが、実際には完全にはなくなりません。

更に加熱によって毒性が無くならない点も注意が必要です。

芽が出ているからといってジャガイモ全体にソラニンとチャコニンが浸透しているのではありませんので、芽とその周辺のジャガイモの身をえぐりとる下処理をきちんとすれば問題なく食べられます。

ジャガイモの芽を食べることによって引き起こされる症状としては、吐き気・嘔吐・腹痛下痢・頭痛・めまいなどがあります。

最悪の場合は無気力、衰弱、錯乱などの神経症状や視覚障害も引き起こされ死に至ることもあります。

※芽だけでなく、皮部分が緑色に変色しているジャガイモは要注意です!※

ジャガイモの皮が緑色に変化している状態になると皮付近に通常より多くソラニンとチャコニンを含んでいますので、皮をうすく剥いたとしも食中毒発症の危険性があるので、食べるのをやめるか、かなり厚めに皮を剥く必要があります。


切手は2003年イギリス発行の「フルーツと野菜切手」の中の一枚で、ジャガイモが描かれています。



ジャガイモ.イギリス.2003


切手は2007年ポルトガル発行の「南北アメリカの遺産切手」の中の一枚で、ジャガイモが描かれています。



ジャガイモ.ポルトガル.2007


切手は1964年ソ連発行の「農作物切手」の中の一枚で、ジャガイモとその花が描かれています。



ジャガイモ.ソ連.1964