MRIとは、MagneticResonanceImagingの略語で、日本語では磁気共鳴画像診断と言い、機械は磁気共鳴画像診断装置と言います。

※MRIは,Magnetic(マグネティック:磁気) Resonance(レゾナンス:共鳴) Imaging(イメージング:画像)の略※

MRIは体の断層画像を撮影する装置で、大きな磁石による“ 強い磁場”と“電波”を使って画像を得ることが出来ます。

MRIは放射線を使用しないことから放射線による被ばくがなく、小児や健常な方も安心して検査を受けることができます。 

MRIは、診断を行なうために適した断面を縦、横、斜めなど自由に撮像できるのが特長です。

MRI撮像時に大きな磁石の中にある傾斜磁場コイルに電流を流すと力が生じ、傾斜磁場コイルが振動し、その振動エネルギーが磁石本体などに伝播することによって大きな音が発生します。

この音は耳障りですが体には何も影響しません。

特に脳や、脊椎、四肢、また子宮、卵巣、前立腺等の骨盤腔に生じた病変に関して優れた描出能が知られています。また、色々な病気の早期発見、診断にMRI検査は有効とされ研究が進んでいます。

非常に優れた検査ですが、以下の人は検査を受けることが出来ません。

1.心臓ペースメーカーを装着されている人

2.植え込み型除細動器を装着されている人

3.人工内耳を装着されている人

4.神経刺激装置を装着されている人

5.骨成長刺激装置を装着されている人

6.脳深部刺激装置を装着されている人

7.可動性義眼を装着されている人

8.体内で移動、脱落の可能性がある金属(内視鏡クリップ等)を挿入されている人

1~8に該当される人は事前に医師に相談する必要があります。

また次のような人もMRIを受けることが出来ない場合があります。

1.ステント(冠動脈ステント、動・静脈ステント、胆管ステントなど)を入れている人

2.血管などの塞栓用コイルを入れている人

3.骨接合プレート・ワイヤーおよび人工骨頭・関節を入れている人

4.眉や体に入れ墨をされている人

5.妊娠中または妊娠している可能性のある人

6.歯列矯正ブリッジ、義歯インプラントを入れている人

7.閉所恐怖症の方

内容によっては検査に制限を受ける、または検査を受けられないことがあるため、必ず検査を予約される際に事前に医師に相談してください。

MRIの保有台数は米国は12135台で、日本は6577台とほぼ2分の1ですが人口100万人あたりの台数で比較すると、日本は51.7台で1位となっています、米国は 38.1台2位と大差をつけています(2014年データ)。


切手は1994年イギリス発行の「1994年ヨーロッパ切手の発見と発明」の中の1枚で、頭のMRI画像が描かれています。



MRI.イギリス.1994