顕微鏡は1590年オランダ人の眼鏡職人のサハリアス・ヤンセン(1580?~1638?)と父のハンス・ヤンセンが2枚のレンズを組み合わせて、物が大きく見えることを発見したと言われていますが、顕微鏡を誰が最初に発明したかは色々と論議されています。
望遠鏡を発明したイタリアの天文学者で物理学者でもあったガリレオ・ガリレイ(1564~1642)は、望遠鏡の改良と同時に顕微鏡も作ったとされています。
17世紀後半にオランダのアントニー・レーウェンフック(1632~1723)が、レンズ1枚の単式顕微鏡を作成しています。
これはレンズ1枚という現在の虫眼鏡に近いものでしたが倍率は200倍以上にも達して、当時としては画期的な発明でした。
レーウェンフックはこの顕微鏡を用いて、微生物や精子を発見しました。
レーウェンフックは、歴史上はじめて顕微鏡を使って微生物を観察し、「微生物学の父」とも称せられています。
同じ頃、イギリスの自然哲学者、建築家、博物学者でもあったロバート・フック(1635~1703)が対物レンズと接眼レンズの2枚のレンズを組み合わせた複式顕微鏡を作成します。
フックはコルクの組織を観察し、それが蜂の巣の房室のごとく小さな部屋の集まりに見えたことから、小部屋(cell)と命名しました。
生物学の「cell(細胞)」という言葉はこれをきっかけに使われるようになりました。
切手は2009年ジブラルタル発行の「ヨーロッパ切手2009年-天文学」の中の1枚で、自作の望遠鏡を持ち夜空を見上げるガリレオ・ガリレイが描かれています。


切手は2000年グレナダ発行の「2000年ミレミアム・微生物学誕生切手」の中の1枚で、レーウェンフックと彼の作成した顕微鏡と彼が観察した原生物の写真が描かれています。

切手は2000年グレナダ発行の「2000年ミレミアム・微生物学誕生切手」の中の1枚で、ロバート・フックの偉業をたたえた切手で、彼が観察してスケッチしたノミが描かれています。

後ろに描かれた目の部分は誰かは不明です、ロバート・フックの目なのでしょうか??
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