リュウゼツラン(竜舌蘭、アガベ(Agave))は、リュウゼツラン科リュウゼツラン属の単子葉植物の総称で、100種以上が知られています。

リュウゼツランの花は、50~100年に一度しか咲かないと言われてますが、実際は10年から数十年に一回開花し、花を咲かせたあとはそのまま枯死してしまいます。

その姿のまま石化したように枯れてしまうのです。

2021年7月神奈川県伊勢原市のリュウゼツランに花が咲いたという報道がされています(読売新聞オンライン)。

リュウゼツランは、メキシコを中心に米国南西部と中南米の熱帯域に自生するほか、食用・繊維作物、あるいは観葉植物として広く栽培されています。

※リュウゼツランとアロエは全く違う植物です、肉厚でトゲのある葉など、形状が似ていることから近縁種だと思われがちです※

※また竜舌蘭と蘭の文字が使用されていますが、蘭の仲間でもありません※

メキシコの有名な蒸留酒のテキーラは、このリュウゼツランから造られます。

テキーラはサボテンから造られると思っている人は多くいますが、それは間違いなんです。

リュウゼツランの硬く鋭い葉の根元にある、長い年月をかけて育った大きな球茎を掘り起こして使用します。

テキーラ100%アガベ(プレミアムテキーラと呼ばれている)は、副原料を用いずラベルには"100% de Agave"の刻印がしてあります。

テキーラのアルコール度数は、35~55度と決められていおり、一般的に極めて度数の高い酒と勘違いされています。

テキーラは、伝統的には冷やしてライムや塩と一緒に飲むものとされていて、飲みにくい人やアルコールに弱い人は、炭酸水などを好みの量加えて飲んでもよいお酒です。

美味しいからと言って飲み過ぎには気をつけてください。


切手は1978年メキシコ発行の「メキシコの輸出品切手」の中の1枚で、テキーラとその原料となるリュウゼツランが描かれています。



テキーラ.メキシコ.1978


切手は1964年日本発行の「日南海岸国定公園切手」で、堀切峠からの波状岩とリュウゼツランが描かれています。



リュウゼツラン.日本.1964


切手は1981年米国発行の「砂漠の植物切手」の中の1枚で、砂漠に生えるリュウゼツランが描かれています。



リュウゼツラン.米国.1981


切手は2019年バハマ発行の「自生植物切手」の中の1枚で、珍しいリュウゼツランの花が描かれています。



リュウゼツランの花.バハマ.2019