パイナップルの果実は芳香があり、多汁でさわやかな酸味と甘みに富み、生果肉には糖分・クエン酸・リンゴ酸など酸類・カルシウム・カリウム・ビタミンC・ビタミンBも含んでいます。

果汁中にはタンパク質分解酵素であるブロメリン(ブロメライン)が含まれていて、肉類の消化を助ける働きをします。

未成熟なパイナップル果実には多量の酸の他、シュウ酸カルシウムの針状結晶などを含むため、食べ過ぎると口内は荒れ、ブロメリンの持つ酵素作用によって組織のタンパク質が分解され、出血にまで至ることがあるので注意が必要です。

よく熟したパイナップルは甘くても、舌にピリピリと刺激を感じることがありますが、これはパイナップルに含まれる強力な蛋白質分解酵素であるブロメリンが舌の粘膜を刺激しているからです。

ブロメリンには怪我、捻挫、関節炎などの炎症の症状を改善し、腫れや痛みを抑える働きがあります。

この酵素は腸内の腐敗物を分解する作用もあり、消化不良、腹部膨満などを防ぎます。

ブロメリンは、タンパク分解酵素法のブロメリン法として輸血検査に利用されています。

ステーキなどにパイナップルが添えてあるのは、パイナップルがもつ蛋白質分解酵素であるブロメリンで肉の消化を促進させるためです。

【おまけ】

肉料理との相性は抜群のブロメリンは、60℃以上の熱を加えると効果が失われてしまうので、熱処理してある缶詰は期待出来ません。


切手は2016年台湾発行の「通常切手(果物)」で、パイナップルが描かれています。

台湾産のパイナップルは甘くて美味しく、芯まで食べられます。



パイナップル.台湾.2016


切手は1983年アンティグア・バーブーダ発行の「英連邦の日記念切手」で、パイナップルの収穫とカットしたパイナップルが描かれています。



パイナップル.アンティグア・バーブーダ.1983


切手は2018年中国発行の「フルーツ切手第3次」で、パイナップルとカットしたパイナップルが描かれています。



パイナップル.中国.2018