恙虫病(ツツガムシ病)は、ツツガムシリケッチアの感染によって引き起こされる人獣共通感染症で、野ネズミなどに寄生するアカツツガムシ等のツツガムシに刺されることにより発症します。ツツガムシに刺されてから5~14日後に、39度以上の高熱とともに、2日目ころから体幹 ...
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寄生虫アラカルト-12.顎口虫症(がっこうちゅうしょう)-
2022年11月青森県でシラウオを加熱せずに食べて130人が顎口虫症になったと報道されています。本来海水魚のシラウオには、顎口虫は寄生していないことからして今回なぜ感染したのかの詳しいことは判明していません。それでは、顎口虫症(がっこうちゅうしょう)とは何なんでし ...
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寄生虫アラカルト-11.マラリア-
マラリアは、熱帯から亜熱帯に広く分布するマラリア原虫による感染症で、マラリア原虫(プラズマウディアム:plasmodium)をもった雌蚊(ハマダラカ属)に刺されることで感染する病気です。ハマダラカとは、日本名で翅に白黒のまだら模様があることに由来しています。マラリアは ...
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寄生虫アラカルト-10.イヌ鉤虫-
イヌ鉤虫であるアンシロス・マカニナム(Ancylostoma caninum)は、人にも感染します。イヌ鉤虫は口に鈎を持った寄生虫で、腸に鈎を引っかけて寄生します。感染したイヌの便の中に出た卵が孵化して子虫の状態になって、子犬の口から感染、あるいは皮膚を貫通して感染することが ...
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寄生虫アラカルト-番外編3.サケジラミ-
シラミに似て、タイセイヨウサケ(アトランティックサーモン)などに寄生することからサケジラミと呼ばれています。サケジラミ(Lepeophtheirus salmonis)は体長1cm前後で、「海シラミ」の一種で体表に寄生し表皮や粘液を食べることによりサケの皮膚を傷つけて出血を起こすな ...
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寄生虫アラカルト-9.回虫-
回虫(アスカライアスィス:Ascaris lumbricoides)は全世界に分布し、我が国においても戦後の衛生環境の悪かったときには国民の大多数が感染していましたが、現在ではほとんど見ることは出来なくなりました。しかし、発展途上国ではいまだに多くの感染者が存在しています。回 ...
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寄生虫アラカルト-8.リシューマニア症-
リシューマニア症は、リーシュマニア原虫を持つ雌のサシチョウバエに刺されることで感染します。リシューマニア症は、以下のの3つに分類されています。1. 原虫が皮膚にとどまり、感染部の皮膚に数週間から数カ月で複数の腫れ物やこぶが出来る皮膚リーシュマニア症2.肝臓、脾 ...
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寄生虫アラカルト-7.シャーガス病(アメリカトリパノソーマ病)-
トリパノソーマ・クルージ(Trypanosoma cruzi)という寄生虫が、サシガメの媒介により動物や人に感染して発症する病気で、サシガメ(triatomine bug)の糞や尿に人が触れることによって感染伝播します。人が無意識にサシガメの糞尿に触れた後、刺し口、目、口、傷口を触ること ...
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寄生虫アラカルト-番外編2.スッポンと寄生虫感染-
スッポンは、爬虫綱カメ目スッポン科キョクトウスッポン属に分類されるカメで、「キョクトウスッポン」「シナスッポン」、「ニホンスッポン」の名で呼ばれることもあります。日本国内では食用とされるのは、養殖されたスッポンです。スッポンは栄養価が高く、滋養強壮の食材 ...
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寄生虫アラカルト-6.象皮症-
象皮病(ぞうひびょう:Elephantiasis)あるいは象皮症(ぞうひしょう)とは、主としてバンクロフト糸状虫などのヒトを宿主とするリンパ管・リンパ節寄生性のフィラリア類が寄生することによるフィラリア症です。身体の末梢部の皮膚や皮下組織の結合組織が著しく増殖して硬化 ...
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寄生虫アラカルト-5.オンコセルカ症-
オンコセルカ症は、河川盲目症とも呼ばれ、回旋糸状虫(Onchocerca volvulus)という寄生虫によって引き起こされます。 回旋糸状虫に感染したシムリウム属のクロバエ(ブユ)に繰り返し咬まれることで感染します。オンコセルカ症は,急流の河川において繁殖するブユ(Simulium属 ...
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寄生虫アラカルト-4.メジナ虫症(ギニア虫症)-
通常は清潔な水源からの飲料水をほとんど確保できないか、又は全く確保できない人々が、メジナ虫の幼虫を媒介するミジンコ類(サイクロプス)を含んだ澱んだ水を飲むことで感染します。メジナ虫症で死亡することは稀ですが、感染した人に数週間は機能不全が起こります。貧し ...
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寄生虫アラカルト-番外編1.シマウマとアフリカ睡眠病-
皆さんはシマウマを御存知でしょう。シマウマ特有の全身の美しいシマ模様には不思議な効力があります。シマウマのシマ模様は、アフリカ睡眠病の病原体を媒介するツエツエバエなどの吸血バエを寄せ付けないために進化して身に着けた可能性があると科学的な分析がなされていま ...
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寄生虫アラカルト-3.トリパノソーマ-
アフリカ睡眠病は、病状が進行すると睡眠周期が乱れ朦朧とした状態になり、さらには昏睡して死に至ることが名前の由来となっていて、"催眠病"、"眠り病"、"アフリカトリパノソーマ症"とも呼ばれています。アフリカ睡眠病は、アフリカ大陸の北緯15度から南緯20度の範囲のうち ...
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